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はみ雑記 ---Category.1 どうぶつ関係 7「カヤネズミ-Part 2」
カヤネズミ-Part 2 .......足立区生物園にて 2007. 01. 13UP

▲「毛繕いしてあげよっか?」
寄り添うカヤネズミたち

※カヤネズミについて詳しいことは1-4 カヤネズミを参照くださいませ。

    以前(04.08.19)こちらの雑記に同じように 、カヤネズミについての雑記をアップしています。
    (はみ雑記1-4カヤネズミ:上野動物園)

    2006年12月には東京都足立区にある
    足立区生物園にカヤネズミがやってきました。

    日本国内では、まだ飼育展示されている場所はじつは少なく、関東では上野動物園、埼玉こども動物自然公園、それとここ足立区生物園だけになるようです。
    レッドデーターブックに掲載されている希少な日本の野生動物。しかもねずみ。
    しかもめちゃくちゃカワイイ。<ここが本音(^-^;)。
    しかも!ワタシの住んで居る場所から近い。
    行かない手は無いでしょう、ワタシのためにある施設〜(ウキウキ)。

    都の東北、広大な足立区(^-^;)のまん中あたりに位置する足立区生物園。規模も決して大きくは無く、有名な動物園にあるようなアミューズメント施設も派手さもありません。
    ですが、あまり見ることの出来ない珍しい生き物や動物たちを近くでじっくり観察でき、大人から子供まで見て触れて経験して、いろんな発見を楽しむことが出来る希少な場所です。
    なんせ昆虫はナナフシ、蝶の幼虫まで普通に展示してますから(^-^;)。

    カヤネズミの展示は2階の「自然展示室」。じつは2階で見た展示は今回それだけでして...。他の展示も見るべき、それは分かってるのですが。なんせここに一度貼り付いたら、もう吸盤状態になっててどうしようもなく...(^-^;)<すいません。
    ここでのカヤネズミの展示は、照明が煌々とついた普段の状態でされています。
    上野動物園のように昼夜を逆転させて夜行性の動物の活動時間の様子を見せるために照明を暗くするという方法をとっていません。
    夜行性のカヤネズミにとっては、眠たい昼間にあまり人に見られるのは迷惑かもしれませんが、こちらにとっては細かいことまでが観察出来、小さなネズミの小さなパーツまでが、非常に良く分かりました。

    ▲カヤネズミの展示

    展示ケースは2室に別れ、各々稲が植えられています。
    それぞれの部屋をカヤたちが自由に行き来できるように、まん中のクリアーなアクリル部分が迷路状の通路になってます。
    本当は向って右のケースには水をはって「水辺の雰囲気」、左にはやや陸地の植物を入れて「草地の雰囲気」でやる予定だったようなのですが、今のところ、まだ未完成のようです
    2室にわけたら、6匹のカヤたちが別れてなんだか派閥が出来てしまったとか(飼育員さんのお話)。
    一度、右側で他の個体に追い掛けられた個体が驚いて、まん中のアクリル迷路を「すたたたたたたた」と必死で走って左側へ逃げていきました。

    『おおきなお世話。』
    ←雑穀ご飯をひたすら食べ続ける食いしん坊さん。

    上野は麻の実を見かけましたが、こちらはヒエや粟が
    中心みたいですね。
    耳がまあるくて、頭から突き出て無い。ふつうのマウスとは少し違う顔です。


    『やったるで、おら』

    どうやらテリトリー主張中。
    ←立ち上がって警戒ポーズ。真顔(笑)。
    テリトリーで争うこともあるんだなー。

    明るいことで手や足の指の構造や足のスジがどう通っているかまでハッキリ見えますね。
    今回は、カヤネズミがあくびするところまで見ることが出来ました。瞬間、ひし形に「ぱくっ」と開かれたキュートなお口と真顔(笑)。
    こんなにカヤネズミに恵まれてていいのかしら。
    夢中で写真、スケッチ。

    ▼ちといろいろ重なってて
    見にくいですが(^-^;)、スケッチです。

    稲や葦などの細い茎や歯に掴まるため、足の指はまるで小鳥のようにしっかりと掴むことができるんですね。
    足の指の構造は、枝に掴まっている時と、地面に降りて立ち上がっている時に観察すると、その構造が良くわかります。


    『な、なんだかじっとこっち見てるわ』

    おどろいて固まるのは、ハムスタと一緒だねー(^-^;)。

    営巣(巣作り)の形跡がなかったので園の方に聞くと、一度巣を作りかけたけれどバラバラしたものだったそうで。カヤネズミは営巣は繁殖のためだけではなく、ちょっとした休み処のためにも作ることがあるのだそうで、その場合、巣の作りはわりと大雑把なようです(※2)

    営巣して繁殖までの意志はまだないのかな?
    冬に繁殖するのだそうですが、館内がいつも常温に保たれている関係か、何か生理的にそこへ至らないのではないかとのことでした。(※1)

    巣もあまり作る感じでは無く、皆はどこで寝ていたかというと、ケースの下の窪みなどに積もった藁に埋もれて丸くなってました。ここが自然界ではない安全な場所だと分かるからでしょうか。
    本能もきちんと持っているけれど、動物はわりと「代わりになるもの」が存在し、それが楽だと分かると、従来の方法をしない場合もありますもんね。
    でも繁殖の場合はきちんと巣を作ると思います。

    今度はこの明るい照明の下で子カヤを見たいですねぇ(^-^;)<ワガママ。

    ちなみにこちらの展示飼育舎は現在日本で一番大きな規模になるそうです(っていってもカヤネズミだからそれなりですが(^-^;))、また行動展示として中央の迷路や環境の再現は新しい試みではないでしょうか。


    ☆☆☆☆ オマケの写真(クリックで別窓拡大) ☆☆☆☆
    ▲水飲み。
     目が笑ってますが(^-^;)。
    ▲中央迷路に居場所を見つけたヒト ▲「いいもの、ないかしらねぇ」
    ▲「おいらも見に来てよ」
     1階にはプレーリドッグも
     います。ちょっと貫禄(^-^;)。
    ▲生物園にもお目見え。
    埼玉こども 動物自然公園
     と同じく、プレ覗き窓。
    ▲ここから地下トンネルに入って左の画像のドームから顔をだして覗けます。
    天井はとっても低いよー。

    参考(※1)足立区生物園の方のお話より
    (※2) 上野動物園のカヤネズミ飼育員さんのお話
    日本哺乳類学会2004年度大会公開シンポジウム
          『カヤネズミの営巣と繁殖』等より

      2007. 01. 13UP

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