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はみ雑記 ---Category.2 本・イラスト・四方山 -2「絵本」
『のばらの村のものがたり-The complete Brambly Hedge』  2005. 2. 13 UP (2006 .1. 25追記)

素敵な絵本を手に入れました。知らない人がいたら教えたいワタシ(^^;)。
The complete Brambly Hedge(Brambly Hedge S.)
The Complete Brambly Hedge 表紙 著者:Jill Barklem(ジル・バークレム)
ISBN: 0-00-198367-9
出版:Picture Lions

amazon.com (amazon.co.jp の English 版)のJill Barklemの著書紹介ページ,LOOK INSIDE と付いている画像をクリックすると,挿話シリーズのうちの一部ですが,大きな画像で中身を閲覧出来ます(^-^)。
見るhttp://www.amazon.com/内)

『Spring Story,Summer Story,Autumn Story,Winter Story,
The Secret Staircase,The High Hills,Sea Story,Poppy's Babies 』の
全8話からなるJill Barklemのねずみの話のシリーズを一冊にまとめた愛蔵版。
のばらの村に英国の伝統的な昔ながらの生活を守って暮らすねずみたちの
楽しく暖かい「ねずみ村」の物語です。
BRAMBLY HEDGEとはどうやら日本ではあまり馴染みのないイバラの生垣のことの
ようです。日本語版ではわかりやすいように野ばらと変えてあるようですね(^^;)。
HEDGEは生け垣という意味で,また障壁とか境界線という意味も含んでいるようなので,
さしずめ「いばらに囲まれた,人間からは見ることの出来ない世界での話」という
雰囲気を醸しているのではないかと邪推します。
じつは洋書なので,まだ全部読めていないんですが(^^;),特筆すべきは
秀逸なイラストたちです。
現実にはあり得ないのに「どこかにこんな平和で素敵な世界があるんじゃないか」
というリアリティを持っています。
細かな添景描写とねずみの動きのリアルさ。
全般に可愛いのはもちろんですが,ねずみの描写は実際かなりの正確さです。
これが子供の為の本なのか。
こんな絵をみると軽い嫉妬とともに,平伏すしかない自分がいたりします。
どうしてこんなにリアリティを持ったまま,空想の世界を描けるのだろう。


"Jill Barklem spent five years on research before she started to
write her first stories about the mice of Brambly Hedge.
Her interest in natural history and her curiosity about traditional
rural customs and crafts have spilled over into these chronicles
of hedgerow life." ※
※上記 " " 範囲引用
www.fireandwater.com [THE COMPLETE BRAMBLY HEDGE ]
Jill Barklemの紹介ページより。

※The quotation part " " .
Quotation on introduction page of
THE COMPLETE BRAMBLY HEDGE & Jill Barklem [ www.fireandwater.com ]


chroniclesの単語の意味する本当の所が分からない(^^;),
おおざっぱ訳するとこんな感じ。

『Jill Barklemは,彼女のBrambly Hedgeのねずみの最初の話を
書き始める以前, 5年ネズミに関する研究をして過ごしました。
彼女の博物学への関心と伝統的な田舎の習慣と工芸に関する好奇心は,
生け垣の(彼等の)物語にそそがれました。』

実際は観察に近いのかもしれませんが,こんな可愛いものを創るのに
実際のねずみたちを研究したんですよ。

ただ単に『可愛い』という浮いたイメージだけで創られたものではないことが,
この絵本の挿し絵と物語のリアリティの一つとも思えます。
ワタシだったら,研究やら観察やらしたら,むしろ妙に固くるしいものしか
イメージ出来なくなるかもしれない。
知ったことを噛み砕いて,必要なものをその創造物にフィードバックするというのは,
簡単なようで難しいものです。
それが出来る心のバランスの良さがすごい。

この絵本は四季シリーズ他,それぞれの話が別版で1980年から順次出版されていた
ものが,一冊の愛蔵版として出版されたようです。
きっと手がすべって購入してしまっても後悔しないですよ。
眺めているだけで,暖かく,やさしく,色々な気持ちが沸き上がってきます。
すばらしい。  

日本語版も出ています(^-^),お子さんやお友達の子供さんへのプレゼントに
どうでしょう?ねずみ好きな子を育てようじゃありませんか(笑)
愛蔵版のばらの村のものがたり全8話  講談社の翻訳絵本
出版:講談社
ISBN: 4061892134
洋書,日本語版ともにハードカバーなので結構なボリュームです。
日本語のほうがワタシには良かったかな?ってのはアリ。
ワタシ,お子さんだから英語苦手なんすよ(^^;)。


■関連書籍
のばらの村をたずねて ジル・バークレムの世界 icon
iconicon 著者/訳者名 :Jill Barklem 監 米田 美佐子 他
出版社名 : 講談社 (ISBN:4-06-208449-X)
発行年月 : 1997年09月
サイズ : 127P 24cm
価格 : 2,940円(税込)

2005. 2. 13 UP
2006 .1. 25追記

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